日本では8月下旬から9月にかけて台風や急な天候の変化が多くなります。
アーユルヴェーダにおける「ディナチャリヤ(Dinacharya)」、つまり毎日の生活リズムには、通常、決まった時間に起きること、オイルマッサージ、運動など、さまざまな習慣が含まれています。
しかし、外に出られず、停電などで十分な電力が使えず、さらに外の天候に不安を感じているような日には、それらすべてを普段どおり続けようとしても現実的ではありません。それがディナチャリヤの本来の目的でもありません。
台風の日に役立つのは、すべてを完璧にこなすことではなく、ほかのことが乱れてしまっているときでも、いくつかの基本的な習慣だけはできるだけ保つことです。

食事は、たとえ簡単なものであっても、なるべくいつもどおりに!
普段と同じ時間帯に食事をすることは、たとえ限られた食材や保存のきく食品しかない場合でも、予測できないことが多い一日の中に、一定のリズムをつくってくれます。
ご飯、缶詰、ドライフルーツ、ナッツなども、台風の日の食事として十分に活用できます。
食事を抜いたり、時間を大きくずらしてランダムに食べたりするのではなく、できるだけ普段の食事時間に食べることを心がけてみましょう。
もし温かい飲み物を用意できるのであれば、それを取り入れるのも、小さな心地よさにつながります。
ここで大切なのは、完璧な食事をすることではありません。
ただ、食事の時間そのものを完全になくしてしまわないこと。
それだけでも十分、落ち着きを保てます。
水分補給の重要性
生活リズムが乱れていると、普段より水分を摂る量が少なくなりがちです。特に、天候への不安や緊張で気が散っていると、知らないうちに水分補給を忘れてしまうことがあります。
一日を通して、手の届くところに水の入ったボトルやカップを置いておきましょう。
台風の影響で、お住まいの地域の水道水が使えるかどうか不確かな場合には、台風への一般的な備えとして、あらかじめ飲料水を確保しておくと安心です。
強い喉の渇きを感じるまで待つのではなく、少しずつ、こまめに水分を摂ることを心がけてください。
屋内でできる、無理のない軽い運動
もちろん、台風の中でいつもの散歩や屋外での運動をすることはできません。
それでも、屋内で軽く身体を動かすことは、長時間座っていることで感じる落ち着かなさや身体のこわばりを和らげるのに役立ちます。
- 今いるスペースで、簡単なストレッチをする
- ヨガの経験がある場合は、無理のない範囲で、ゆっくりとした簡単なポーズを行う
- 1時間に1回程度、立ち上がって部屋の中を少し歩く
ここでの目的は、しっかりとした運動をすることではありません。
適度な動きで、体を緊張状態から解放することが目的です。

睡眠の時間帯を守りましょう
台風の日は、雨や風の音、不安、あるいは一日そのものが普段とは違ったものになることによって、睡眠が乱れることがあります。
できるだけ普段の就寝時間と起床時間に近いリズムを保つことは、台風が過ぎたあとに身体が再びいつものリズムを取り戻す助けになります。
すぐに眠気を感じなくても、できるだけ普段の就寝時間帯にベッドに入ることを心がけましょう。
なかなか眠れない場合でも、刺激の強いことをしながら起きているより、静かに休んで過ごすほうが身体にとっては助けになります。
安全が確保され、現実的に可能になったら、できるだけ早く普段の生活リズムに戻しましょう。
台風の日に感じること
台風や荒れた天候のときに、頭痛や疲れ、何となく調子がすぐれないと感じる人もいます。
その理由には、睡眠の乱れ、ストレス、生活リズムの変化、そして単純に普段より長い時間を屋内で過ごすことなど、さまざまな要因が考えられます。
もし頭痛などの症状が強い、長く続く、あるいは普段とは明らかに違うと感じる場合には、天候が過ぎれば自然に治ると考えるのではなく、医師に相談することをおすすめします。
安定した生活リズムは、日々の心身の状態を支える助けにはなりますが、気圧の変化による症状そのものを治療するものではなく、台風そのものから身を守るものでもありません。
小さなルーティンに置き換える
台風や、普段と異なる天候の変化においてはまず、安全を最優先にしてください。
そのうえで、規則正しい食事、十分な水分、無理のない軽い運動、そして安定した睡眠時間帯という、いくつかの基本的な習慣を意識するだけでも、ほかのことをすべて縮小せざるを得ない台風の日に、生活が完全に崩れてしまうのを防ぐ助けになります。
天候が落ち着き、安全に普段の生活へ戻れるようになったら、焦らず、自分のペースでより充実したルーティンに戻していきましょう。
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