自分の髪質に合うアーユルヴェーダシャンプーの選び方（ヴァータ・ピッタ・カパ）

Ayurveda Lifestyle | 12 November 2025

どんなシャンプーを試しても、髪が乾燥したり、パサついたり、まとまりにくいと感じたことはありませんか？
一方で、自然に艶やかでしなやかな髪を保っている人もいます。

アーユルヴェーダでは、こうした違いは「ドーシャ」と呼ばれる体質の違いによるものだと考えます。
ドーシャは、心と体のバランスを表すエネルギーであり、髪質や頭皮の状態、季節の変化への反応にも影響を与えます。
自分のドーシャを理解することで、ヘアケアは「探りながらのケア」から「自分をいたわる習慣」へと変わっていきます。

ドーシャから見る髪の特徴

アーユルヴェーダでは、ヴァータ・ピッタ・カパという3つのドーシャが、髪の性質にも反映されると考えます。
それぞれ、髪の質感や頭皮の状態、起こりやすいトラブルが異なります。
特に冬は乾燥や冷えにより、髪がパサついたり、頭皮が敏感になったりする季節。
ここでは、それぞれのタイプに合ったケア法や食事、ハーバルケアのポイントをご紹介します。

自分のドーシャタイプが分からない方は、ぜひ「ドーシャ診断 Quiz – Ayurveda Lifestyle Japan」でチェックしてみてください。

ヴァータ（Vata）タイプの髪：乾燥・細く・切れやすい

ヴァータの髪は乾きやすく、細くて絡まりやすいのが特徴です。
頭皮が乾燥してかゆみを感じたり、枝毛ができやすかったりします。特に乾燥した冬は要注意です。

ヴァータ髪のためのヘアケア習慣

食事のポイント

  • 根菜類、ギー、ナッツなど、温かく滋養のある食事を。
  • シナモンやジンジャーのハーブティーで血行と代謝をサポート。

ピッタ（Pitta）タイプの髪：細く・ややオイリー・敏感

ピッタの髪は柔らかく、細く、頭皮がややオイリーになりやすい傾向があります。
頭皮が敏感で赤みやかゆみが出やすく、早めに白髪が出ることもあります。
日本の湿気が多い夏や、冬の暖房環境では頭皮の熱がこもりやすくなるため、クールダウンケアが大切です。

ピッタ髪のためのヘアケア習慣

食事のポイント

  • きゅうり、葉物野菜、みずみずしい果物など、体を冷ます食材を。
  • 辛い・油っこい食べ物は控えめにして、頭皮の熱を落ち着かせましょう。

カパ（Kapha）タイプの髪：太く・しっとり・重くなりがち

カパの髪は太く、コシがあり、油分を含んだしっとりした質感が特徴です。
健康的な髪ですが、重さや皮脂の蓄積でボリュームが出にくく、べたつきを感じることも。
特に湿度の高い冬や梅雨時は、頭皮のめぐりを整えるケアが効果的です。

カパ髪のためのヘアケア習慣

食事のポイント

  • 生姜、黒胡椒、温野菜など、温かくスパイスの効いた食事を。
  • 乳製品や揚げ物など、重たい食事は控えめに。

アーユルヴェーダのヘアケア ― 「髪を洗う」から「髪を育てる」へ

アーユルヴェーダのシャンプー選びは、単なるヘアケアではなく「自分の体質を理解すること」から始まります。
季節や体調の変化に合わせて、自分の髪をやさしく整えることで、髪は自然に本来の力を取り戻します。
ヴァータが求める“うるおい”、ピッタが求める“落ち着き”、カパが求める“軽やかさ”。
どのドーシャにも、それぞれの美しさがあります。
あなたの髪に合ったアーユルヴェーダケアで、内側から輝く健やかな髪へ。
日々のケアが、髪を「悩み」から「自信」へと変えてくれるはずです。