肌は、私たちよりも先に季節の変化に気づくことがあります
まだ季節がはっきりと移り変わったわけではないのに、肌の感覚が少し違うと感じることはありませんか?
洗顔後に少しつっぱる。数週間前よりも少しくすんで見える。8月にはなかった乾燥が、部分的に気になり始めることもあるかもしれません。
これは珍しいことではありません。
肌は、私たちがはっきりと季節の変化を感じる前に、湿度や空気中の水分量のわずかな変化に反応することがあります。
まだ暖かさが残る初秋でも、真夏のピークと比べると空気中の湿度が少しずつ変化していきます。そして、その変化は身体の中でも、まず肌に現れることがあるのです。
肌の傾向について、やさしく考える
アーユルヴェーダでは、一般的な傾向として、乾燥しやすい肌をヴァータと関連づけたり、皮脂が多い肌や刺激を受けやすい肌をピッタやカパと関連づけたりする考え方があります。
ただし、これはあくまでアーユルヴェーダにおける伝統的で大まかな考え方であり、診断のためのものではありません。
自分の肌を固定的なカテゴリーに当てはめることが目的ではなく、何よりも大切なのは、今の自分の肌がどのような状態にあるのかに目を向けることです。
乾燥を感じやすい週もあれば、そうではない週もあるでしょう。
その時々の肌の変化に気づき、必要に応じてケアを少し調整していくこと。
アーユルヴェーダの考え方を取り入れるうえでも、固定されたラベルより、今の自分の状態を丁寧に観察することが大切です。

湿度が変化する季節に、ひとつだけケアを加えてみる
季節が変わるからといって、スキンケアをすべて変える必要はありません。
夜のケアに、小さなひと手間を加えるだけでも十分です。
もし肌につっぱりや乾燥を感じ始めたら、例えば、
- テクスチャーが少し濃厚な保湿クリームを、週に数回だけ取り入れてみる
- クリームよりオイルが好みの場合は、洗顔後に軽い使用感のオイルを数滴、やさしくなじませてみる
どちらを選んでも構いません。
大切なのは、特定の製品を使うことではなく、肌の状態が少しずつ変化していることに気づき、それに合わせてケアを調整することです。
夏と同じスキンケアを習慣として続けるのではなく、今の肌の状態に少し耳を傾けてみましょう。
トゥルシー(ホーリーバジル)というハーブ
スキンケアとあわせて、初秋は小さなハーブ習慣を始めるのにも良い季節です。
日常のアーユルヴェーダで取り入れやすいハーブのひとつが、トゥルシー(Tulsi)です。
トゥルシーは、ホーリーバジルとも呼ばれ、アーユルヴェーダの伝統の中で長く親しまれてきた植物です。
最も一般的な楽しみ方のひとつが、温かいハーブティーとして飲むこと。
料理で使われる一般的なバジルとは異なり、トゥルシーには、ほんのりとした甘さと、ややスパイシーな風味があります。
朝や夜の時間に、特定の目的のためというよりも、毎日のシンプルな習慣のひとつとして楽しまれてきました。

日本でトゥルシーティーを探すには
現在、日本でもトゥルシーティーは比較的手に入りやすくなっています。
ほかのアーユルヴェーダハーブと比べても、日常に取り入れやすい選択肢のひとつです。
例えば、
- 大型の自然食品店や輸入食品店では、乾燥したトゥルシーの葉やティーバッグタイプが販売されていることも。
- オンラインショップでは、さまざまなブランドのトゥルシーティーを購入できます
- 専門のティーショップでは、「Tulsi」ではなく「Holy Basil Tea(ホーリーバジルティー)」という名前で販売されている場合もあるため、両方の名称で探してみるのがおすすめです
シンプルな淹れ方は、乾燥したトゥルシーの葉をティースプーン1杯ほど、またはティーバッグ1つを、お湯に約5分ほど浸すだけ。
特別な道具は必要ありません。
普段のお茶を淹れるのと同じように、気軽に楽しむことができます。
ふたつの習慣を、ひとつの夜の時間に
スキンケアとトゥルシーティーは、どちらも短い夜の時間に自然に取り入れることができます。
そして、どちらか一方だけを行っても構いません。
例えば、
- 夕食後、1日の終わりにトゥルシーティーを淹れる
- お茶を待っている間や飲み終える頃に、夜の保湿ケアをする
- 毎日必ず行うものではなく、その日の気分や状態に合わせて取り入れたり、お休みしたりする
このふたつの習慣を加えても、必要な時間はほんの数分です。
まずはどちらかひとつだけでも、あるいは両方を1~2週間ほど試してみてはいかがでしょうか。
最初から新しい習慣を完璧に続けようとするのではなく、自分の肌や夜の時間がどのように感じられるかに目を向けながら、無理なく取り入れていくことがおすすめです。