いつもとは少し違う、月の振り返り
アーユルヴェーダには、Guna(グナ)という考え方があります。
Gunaとは「性質」を意味し、あるものがどのように感じられるのかを表すために使われます。
今回は、達成したことを振り返るのではなく、この1か月の中で感じた5つの対になる性質に目を向けてみます。
ここで扱う内容は、何かを診断するものではありません。
ただ、自分自身の状態を観察するためのものです。
そして、アーユルヴェーダでは、こうした観察そのものが意味のあることだと考えています。
暑い、それとも涼しい?
9月を振り返ってみましょう。
暑さが長く続いていたでしょうか。
それとも、あなたの住む地域では、涼しさが感じられたでしょうか。
東京や大阪などの都心では、暑さが感じられた一方で、札幌では少し早く秋を感じられたかもしれません。
あなた自身にとって、実際の9月がどのようなものだったのか、感じてみましょう。

乾燥、それとも湿気?
いつもより肌や髪、喉が乾燥していると感じましたか?
それとも、まだ残る湿気の影響を感じていたでしょうか。
今年の台風シーズンは、暦から想像するよりも長く、湿度の高い状態をもたらしていたかもしれません。
軽やか、それとも重い?
この1か月、エネルギーが軽やかで、無理なく動けるように感じましたか?
それとも、身体が重く、少しだるさを感じることが多かったでしょうか。
ここでいう「軽い・重い」は、仕事や家事をどれだけこなせたかという生産性の話ではありません。
一日を過ごす中で、自分の身体が実際にどのように感じられたかということ。
9月に身体が重く感じられた場合、夏の疲れが積み重なっていたことの表れかもしれません。
安定、それとも変化が多い?
今月、いつもの生活リズムは安定していましたか?
それとも、天候や予定の変化によって、幾度も変化したでしょうか。
台風、急激な気温の変化、予定の変更などは、1か月を不安定なものに感じさせることがあります。
たとえ変化が多く感じられた場合でもそれが良い、悪いの判断にするのではなく10月にどのようなことが必要になるのかを考えるための、大切な手がかりになります。

穏やか、それとも刺激が多すぎる?
9月は、穏やかで無理なく過ごせる月でしたか?
それとも、日々忙しく、頭の中が刺激でいっぱいになるような感覚だったでしょうか。
新学期の始まり、変わりやすい天候、そして予定が増えていく秋のスケジュール。
こうしたものはすべて、実際に私たちの心に負担をかけます。
ここで大切なのは、「自分がうまく対処できたか」を評価することではありません。
その月を自分がどう感じていたのかを、素直に認識することです。
この5つの答えを、どう活かす?
今月、自分の中で最も強く現れていた性質はどれだったでしょうか?
それは、これからも続けていきたいものですか?
それとも、少し変えてみたいと感じるものでしょうか?
そして、自分が最も強く感じていた性質を少し和らげるために、何か一つ、小さな変化を取り入れるとしたら何ができるでしょうか?
自分が実際に感じたことを振り返って見つけた傾向は、実感のないまま当てはめた診断結果よりも、これからの自分を知るための手がかりになります。
10月に向けて、短く、正直に見通してみる
アーユルヴェーダの季節の考え方では、10月になると、Vata(ヴァータ)の性質が現れやすくなるとされています。
Vata(ヴァータ):乾燥、軽い、そして変化しやすい。
こうしたヴァータの性質に対するバランスをとるためのティップスとして、次月では、アビヤンガ(温めたオイルを使ったセルフマッサージ)についての記事を取り上げる予定です。
また、ヴァータが持つ乾燥や冷たさに直接応えるものとして、身体を温め、適度な潤いを与える食事についても紹介していくので、どうぞお楽しみに。